サブスクの悪魔
近年よく耳にする言葉、「サブスク」。
当然のように使用しているが、意味合いとしては
・サブスクリプション方式
― 製品やサービスを一定期間ごとに一定の金額(利用料)で提供するというビジネスモデルのこと。(引用元:新語時事用語辞典)
らしい。ほーん。概ね認識通りである。
(余談だが「概ね」は「おおむね」と読むことを今しがたはじめて知った。ずっと「かねがね」だと思っていた。はずかし)
私自身も例に漏れずいくつかサブスクを契約しているのだが、このシステム、なあなあにしていると結構厄介なものだと思う。
いや、私のような金勘定が適当な人間に限定された話かもしれないが。
というのも使用毎に料金を支払うシステムでない為、支出していることそのものに意識が向かないのだ。
なんなら今受けているサービスは無料お試し期間の延長と思っている節すらある。
そんなわけで今一度、契約中のサブスクをすべて見直してみた。
・LINE MUSIC
サブスクといえばの音楽配信もの。これはさすがに外せない必須項目だろう。
解約するとしたら他アプリに乗り換える時だけで、お金の動く先が変わるだけだ。
・Pixiv
これがまあ~あなどれない。今は頻繁にアプリを立ち上げはしないが、もう私のPixiv人生はプレミアム会員の人気順並べ替え機能なしには語れまい。
ジャンルの沼に浸かるときは一瞬のタイミングが勝負である為、「その時」が訪れた際プレミアム会員の再登録なんて煩わしい手間は省きたい。私はいつでも来たる時を待っています。(?)
・Nintendo Online
これは正直迷っている。今プレイしているのがリングフィットアドベンチャーとフィットボクシングくらいなのでぶっちゃけ必要ない。リングフィットの世界ランキングも特別重要視していない。ただ稀に衝動でポケモン剣盾や不思議のダンジョンを立ち上げることもあるので本当に何とも言えない。解約候補その①。
解約候補その②。加入してからまったく映画やドラマに興味がないことに気がついた。観たいアニメは沢山あるがdアニメストアに加入するのが面倒くさい。また金取られるし。
そもそも基本携帯画面の映像に集中できない人間なのでfirestickでも購入しない限り最大限有効に活用しているとは言い難い。ただこちらも衝動的にポケモンアニメを見返すことがあるので今すぐにというのは二の足を踏んでしまう。(ちなみに今はサンムーン86話で止まっている)
現状、月額で金を払っているのは上記4つであった。
冷静に考えてこれらで月2000円取られている…そうなんだ……。
ここが冒頭で言った通り恐ろしいところで、今これを書きながら計算するまで、これらのサービスで占めて2000円取られているという事実に全く意識が行っていなかった。けっこういいパフェが食べられる値段だ。
今後これらを一部解約するか、あるいは継続して使用するかの判断は一旦保留ではあるが、自身のクレジット引き落としを見直すいいきっかけとなった。
お金はいくらあっても困らない。一度きっかけを見つけて整理しても良いかもしれない。
ちなみに。
これを書くにあたり色々と調査していたら、Kindleでもサブスクのサービスを提供していることを初めて知った。
月額980円でなんでも読み放題らしく、今めちゃくちゃ惹かれている。あまつさえKindleを購入しようとすらしている。
私の懐からは今日も、金が逃げ続けている。
親離れができていない
いままで生きてきて、親と盛大な喧嘩をした記憶がない。
私も相当にだらしがないので、ああだこうだ叱られた記憶は数えられないくらいあるのだが、
もう根本から、お前とは合わない!と匙を投げられたことはなかったし、私自身もまた心から両親を憎く思った経験がなかった。
狭い世界の中にいると価値観というのは固定化されるもので、中高生あたりまで、親子間で絶望的に「合わない」人たちがいるということを、私自身まるで想像すらしていなかった。
表面的にあった「なんだかんだ親子だから」という空気感をそのまま受け止めて、今は仲が悪くても、血が繋がっている以上最終的には解り合えるものなんだろうと、ぼんやりそういう認識で過ごしていた。
もしかしてそうでもないのかも?と考えを改めたのはここ数年の話だ。
ネットで様々な記事やツイートを読んでいると、絶縁して数十年になる、子どもの頃からわだかまりがあって今でも残ったままだ…そういう言葉が少なからずあって、それに続く賛同の声もまた、私個人としてはけっこうな衝撃であった。
書いていて一つ思い出したことで言うと、出掛ける際に家族に、どこ行くの?誰と?と聞かれることを極端に嫌う友人がいた。
その場にいた友人が次々わかる!と彼女を支持する中、私は、別にやましいことでもないし、そのくらいいいんじゃないの?とは、なんとなく言えなかった。
家族に踏み込まないでほしいパーソナルな部分は人それぞれ違うのだな…と思った。
私は、どの友人と遊んでいるよりも家族と過ごす方が圧倒的に楽だ。
昔からそうだったわけではなく、就職し社会人になった辺りから特に感じる。
その日起こったことを逐一報告する…なんてことは特にないが、日常を過ごして気になったことを誰かに話すとすれば、それは友人でも恋人でもなく、自然と家族になる。
友人と出掛けるのが前日・当日に億劫になることはままあっても、家族との時間が嫌になることは基本的にない。
最近、これで良いのかと考えることが増えた。
圧倒的に親離れできていないように感じる。
周辺には、「一人になりたい」「家族から独立したい」といって一人暮らしをする友人もちらほらいる。
私は一人で暮らす意味が現状見いだせない。
金銭的なデメリットももちろんあるが、家に帰って家族がいない状況を、自身がどこまで耐えられるか、今のところ想像ができない。
私の父親は現在単身赴任で別の県に住んでいて、ひと月に1回、我が家に帰ってくる。
単身赴任直前まではおそらく両親の仲はそこそこ険悪で、言葉にはせずとも私も弟もそれを感じ取っていたが、物理的に距離ができてからは互いに歩み寄り適切な距離が築けているようだ。
今では2日に1日程度、決まった時間に父と電話をしている母の声が聞こえる。
特に物理的な距離は良い方向にも作用するのだと。
それを知った私は、やはりこの状況に甘んじず、独立するべきなんだろうか。
近いうちに、答えを出さなければならないかもしれない。
紛失物が多すぎる
私は基本的に忘れもの・失くしものが多い。
幼少期からずっとそうだった。
今でも覚えているのが、お稽古事でピアノ教室に通っていた推定六歳ごろ。
レッスンで使う教材3冊をすべて自宅のピアノに置き忘れたまま教室へ行ってしまい、
迎えに来た親が帰宅の間終始無言だった末、家に到着した途端ベッドにぶん投げられ、しこったまに叱られたこと。
記憶の隅の隅に錆の如く張り付いており時々フラッシュバックする。
小学校へ入学してからも治癒することはなく。
とにかく駄目だったのが、ハンカチとティッシュ、歯ブラシ。
ハンカチとティッシュは低学年のころ、記録簿にクラス全員がその二点を携帯しているか記入する習慣があった。確か私はワースト3位くらいには入っていたと思う。
私にとってはあんなもの、習慣づけどうこう以前に晒し上げでしかなかった。
歯ブラシは、給食後に歯磨きレクチャー的ビデオ映像を見ながらクラス全員教室で歯磨きをするため、持参の指示があったが当然のように忘れていた。
忘れた者は自身の指を使って磨けと言われていたので、給食後の汚ねえ歯を洗ってもない指でこするという何の益もない時間があった。
当時私自身汚ねえ子どもだったものでそれに対し何の抵抗もなく、抑止にもならなかったため、
歯ブラシを持参し本来の歯磨きを行った回数は両手で数えられる程度であった。
こんなもんで成長した大人がロクなもんになるはずはなく、
一端のOLとなった今でも順調に紛失記録を伸ばし続けている。
ただ、ふと紛失物について考えたとき、それにはいくつか条件があるように思えた。
まず私の特徴の一つとして、貴重品は失くさない。
携帯や財布、ひいては入館証や業務用PCなど、失くすと大きな損失となるものを盛大に紛失したことはない。
但し一つ例外として、大学でサークルに加入していた当時、自前楽器であるフルートは死ぬほど忘れた。
移動教室でも忘れたしバイト先のトイレでも忘れた。電車の網棚に置き忘れたこともあった。
しかしこのフルートも、ある時を境に忘れることはなくなった。
特徴二つ目、視界から外れると認識できなくなる。
社会人になった今、紛失ランキング堂々一位はビニール傘である。
失くし方はいつも同じで、席の端を陣取った際に手すりにかけて忘れる。
成功率(もとい失敗率)は80%ほどあるように思う。5回に4回紛失している。
手すりにかけた時点でビニール傘が意識の外へと追いやられ、
まるで最初から持っていなかったように振舞ってしまう。つまり忘れる。
先述のフルートも、教室で着席して机に設置される荷物置きに入れたり、トイレで用を足そうとトイレの後ろに置いたり、網棚に置いたり。
いずれも視界に入らない場所に置いたが故に、所用が終了した時には存在が記憶の彼方へ飛んでしまっていた。
なのでケースカバーにショルダーベルトを取付け移動中常に斜め掛けたところ、
それ以降誇張なく一度も紛失することはなくなった。
トイレの時はさすがにドアに設置されたフックに掛けるようにした。
以上二点を総合すると、
比較的優先順位の低い、且つ視界にないものを紛失しやすい傾向にあることがわかった。
でも別に優先順位が低いのでビニール傘を忘れたならまた買えばいいし、
電車の席で端に座れたら、煩わしい傘はなるべく手すりに掛けてしまいたいし。
しばらく反省はできそうにない。
P.S.
先日リングフィットアドベンチャーを現品でゲオにて購入した帰路で、網棚に置き忘れて帰って結局見つからなかったときは、さすがに反省したほうが良いかもと少し思いました。